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【第2回勉強会/グループワーク(5)】
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活動報告:目次
  1. プログラム
  2. 会頭講演
  3. グループワーク
  4. アンケート
2003.1.26「頭の中をPOSに!」(第2回)

Bグループのディスカッション(前編)

→模擬症例(別ウィンドウ)を見る

何を聞きたいか?
  • 体調の変化
  • 大建中湯が出ていない、飲み方などは?

⇒飲み方は各論的なので、総論的な体調変化から、なんらかの情報を得 てから方向の決定をしよう(質問のジャブ)

薬剤師: 「体調はいかがですか?」
患 者: 「変らないですね。」

  • 何がどう、変らないのだろう?
  • お腹がごろごろしているのかな?
  • 漢方薬はどうお腹のごろごろと関わっているのか?

⇒もう少し体調などについて詳しく聞いてみたい。(質問の掘りさげ)

薬剤師: 「どんな感じが変らないですか?」
患 者: 「相変わらずごろごろしています。」

  • ごろごろに対してどう思っているか?
  • 生活習慣の中でごろごろの要因はないか?
  • 薬は飲んでいたのか?どんな風にのんでいたか?→薬歴から分かる。
    • 「Drが少なくて良い」と言った。それは事実だろうか?
    • 用法指示通りに飲んでもらう事が目的か、QOLの向上自体か?
    • 飲んでいなかった事に対し、自主的な発言を促すような質問をしてみたい。(飲んでなかったのですか?という尋問(?)のような質問ではなく)

・お腹の不調を緩和する方向を探る
・生活習慣の改善の必要性
・適切な薬剤を選ぶのも考慮(推定)

その前に、もう少し、情報が欲しい。

薬剤師: 「薬はちゃんと飲んでますか?」
患 者: 「漢方は1日1、2回。お昼食べないから昼の薬は飲んで いない。」

  • 薬をちゃんと飲んでいないのでごろごろするのでは?ちゃんと飲めばごろごろしないんじゃないか?→DrはCPについてどのくらい理解しているのだろうか?
  • 患者さんの言葉はどの程度信じたらいいのだろうか?→この場面では前回薬歴で漢方についての服用の話があるので薬剤師に対して信頼して話をしているだろう。
  • ごろごろ感を改善させたい。→漢方飲むともっとごろごろするのだろうか?(質問の掘りさげ)

薬剤師: 「漢方飲むと普段と違うごろごろですか?」
患 者: 「もっとごろごろする」

  • 飲まないことでの不調か、飲む事での不調かが分かった。
 
薬剤師: 「Drと話しました?」
患 者: 「今日は薬だけです。」
薬剤師: 「漢方のこってますか?飲むと調子悪いから飲んで ないんですね?」
患 者: 「はい」

  • 2wごとに定期的に来ようとする動機は?訴えたい事があるのではないか?
    • 指示とおりには飲んでない。しかし、2wごとに来ている。
    • 薬のんでないと心配な事はあるのか?
    • 飲みたくないけど飲んでいないと不安か?
    • Drや薬局はどの程度私のことを分かってくれているか?
      • 飲めない事の何らかの手がかりが気持ちの要因がないか?

⇒薬全体について飲みたくない要因を探りたい、飲めない理由

  • 飲んでないと不安ですか?(プルゼニドとハルシオン)←飲みたい薬と飲にたくない薬があるのでは?←2wごとに来ている。
  • プルゼニドとハルシオンは飲みたいようだ。
  • ではごろごろについてはどう思っているか?取り除きたいか?こんなものかと思っている(あきらめの気持ち)のか?

⇒ごろごろの要因を自分で認識しているか?自分が一番取り除きたいと思っているのは何なのか?(推定)

薬剤師: 「いつもごろごろしている?」
患 者: 「はい」
薬剤師: 「いやですか?困ってる?」
患 者: 「集中できない」
薬剤師: 「ずっとこの状態?Drはどう言われてる?」
患 者: 「病院変えてみたが変らない。薬のんで様子見るよう 言われている」
薬剤師: 「じゃあ、もうちょっと頑張ってみましょうか」
患 者: 「余計ごろごろするから飲みたくない」
・「これ3回飲んで効くんですか?」
薬剤師: 「飲んだり飲まないようにするより、飲んでみましょうか」
患 者: ・「5年前から飲んでるけど、よくならない。薬害などは ないのか?」
薬剤師: 「ごろごろ以外で何かあった?」
患 者: 「特にない」
薬剤師: 「じゃあ、もうちょっとがんばってみましょうか?」

・過去に3回ちゃんと飲んだ事があったのか? (情報の追加と確認)
薬剤師: 「前に3回飲んだ事はあるか?」
患 者: 「5年前は3回のんだ。」

  • ごろごろするから飲んでないでも3回のんで治る←期待感?

⇒3回のんでもらうように説得してみる

薬剤師: 「まずは1日3回飲んでみて、お腹の様子みてはどうですか?」
患 者: 「ほかに変る薬はないですか?」
薬剤師: 「現在の状態に一番良い薬が処方されているので、指示通りにのめば良くなるかも。3回のんで見ましょうよ。」

  • Drに対して、あまり自分の気持ちを言ってないのかも(いいづらい?)
  • Dr⇔Phのやり取り(Ptの飲み方は本当にDr指示なのか?本当は3回飲むべきなのでは?)
  • 症状が変らないことはDrに伝えてあるのか?伝わっているか?
  • Drの意図した通りにCPをあげる事が薬剤師の仕事では?医師が1、2回でも、と言うところを3回のんで、というのはどうか?
  • Drに対しての不安があるのではないか?Ptの医師に対する信頼のバックアップが必要では?Dr⇔Ptのやりとりがうまくいっていない様なら、PhからDrへの情報のフィードバックをしてみるのはどうか?
  • しかし、PtとDrとの信頼関係構築の為には何でもDrに相談するといいですよ、と支援も必要では?
  • Phからは治りますよとも治らないとも言えないから。
  • Ptに、Drからの説明を聞くとPtの気持ちがはいるのでDrとの実際のやり取りが不明確になるので直接Drに確かめる。→飲み方への捉え方で医師、薬剤師の相違はなかったか?の情報提供(Drの方針に沿えているのか?)
  • この薬は効かないのか?効かないと思っているからCPが悪いのか?
    • 「ほかに薬はないのか?」
    • 処方変更はDrの権限、処方変更の提案はPtは出来ない、PtとDrの信頼関係の構築すればPtが意見を言えるのでは?
・効かなかったのか、なぜまた再開か?その説明はあったのか (情報の追加と確認)

→後編(B-2)に続く

(※このページは各グループの記録係による記述を基に作成しています)

<グループワーク>
  1. 模擬症例
  2. グループワークの進め方
  3. ワークの記録
    (1)Aグループ A-1(前編)A-2(後編)
    (2)Bグループ B-1(前編)→B-2(後編)
    (3)Cグループ C-1(前編)C-2(後編)
  4. 各グループSOAP発表
  
(2003.2.1.掲載)

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