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【第2回勉強会/グループワーク(4)】
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活動報告:目次
  1. プログラム
  2. 会頭講演
  3. グループワーク
  4. アンケート
2003.1.26「頭の中をPOSに!」(第2回)

Aグループのディスカッション(後編)

→前編(A-1)はこちら
→模擬症例はこちら(別ウィンドウ)

[ステップ7]
薬剤師: プルゼニドは毎日欠かさず飲んでいるの?
プルゼニドを飲んで腹痛やお腹のゴロゴロが気になったりしない?
患 者: 以前、腸閉塞で便秘をして苦労した。
その時、プルゼニドで良くなったので、毎晩飲んで、便の調子は良い。
薬剤師: 大建中湯は飲まないの?
患 者: 飲まないといけないの?
飲んだらかえってゴロゴロがひどくなって気になるし、入れ歯に挟まって痛い!
以前にも大建中湯を飲んだことがあり、一度、処方が中止になったが、1〜2年前からまた山田先生が処方してくれたが・・・

以上のことから・・・

  • 大建中湯は消化管蠕動運動をよくする為に処方したのだろう。
  • と言うことは、お腹がゴロゴロすることは良いことではないのか?

薬剤師としては大建中湯やガスコン、コンビチームの服用を続けて欲しい。

[ステップ8]
薬剤師: 薬が余っているが次回の処方はどうしてもらう?
患 者: 大建中湯はあまり飲みたくないし、1日3回の薬は余ってくるし、 どうしよう?

以上のことから・・・

  • 薬や病気に対してどう思っているかを確認してみよう。
  • 薬が余ってくることに対してどうして欲しいのか?
[ステップ9]
薬剤師: 大建中湯はあわないみたいなので、医師に中止するように言いま しょうか?
患 者: いや、そんなことはしないで。
ご飯を食べた時の方がお腹のゴロゴロが気になるので昼食は食べなくなった。
でも先生はガスコン、コンビチームは1日2回でも良いから薬を飲めって言うから薬を飲んでいるので、中止するようには言わなくて良い。
薬剤師: 食べたらお腹がゴロゴロするのね?
食べることで腸が動いてゴロゴロすることが、正常に腸が動いていると思ったことはない?
患 者: 手術する前はそこまでお腹がゴロゴロしなかったから、腸が正常に動くからお腹がゴロゴロするとは考えたこともない。
薬剤師: お腹がゴロゴロする以外に腹痛は無い?
患 者: 以前は腹痛で救急車に運ばれたことがあるが、最近は腹痛は無く、お腹がゴロゴロするのみ。

以上から・・・

  • 患者さんはお腹がゴロゴロすることは悪いことだと思っていた。
  • 医師と患者さんの考えている病識・薬識がズレているのではないか?
  • 患者さんが医師にそのズレを確認した方が良いのではないのか?
  • 患者さんは医師との信頼関係を大切にしたがっている。

薬剤師としては、ガスコン、コンビチーム、大建中湯の服用を続けて欲しい。 なぜなら、消化管蠕動運動をよくする為に処方されていると考えるから。

[ステップ10]
薬剤師: 漢方薬はお湯にとかして服用することができる。
そうやって飲んだら入れ歯に挟まって痛みが発生するということは無くなっていくと思う。
患 者: そうしても良いなんて知らなかった。漢方薬はお湯に溶かして飲んで みるよ。

以上から・・・

  • 漢方薬は服用する気持ちになってもらえたようだ。
[ステップ11]
薬剤師: ガスコン、コンビチーム、大建中湯の薬は腸の動きを活発にしてくれる薬で、腸がゴロゴロいうことは良い方向にあると思います。
患 者: ある時からお腹がゴロゴロすることに気になってきたので、そう考えたことが無い。
薬剤師: 一度お腹のゴロゴロが気になったら益々気になって しまうよ。
もう一度医師にお腹のゴロゴロについて詳しく相談してみてはどうか?
医師と患者さんがコミュニケーションをとることは治療に良い結果をもたらすことが多い。
医師に相談しにくい場合はあなたのかわりに薬剤師が効いても良いが。
患 者: 医師に他に訊いてみたいことがあるから、次回の診察の時に自分で訊いてみます。
Problem#1:お腹のゴロゴロ感についての不安感
S: このゴロゴロ感はどうにかならないの?治らないの?
O: プルゼニドで便通OK。ゴロゴロすることは体に悪い サインだと思っている。
A: お腹のゴロゴロ感は正常と思われる。(不安感は薬識の違いによる)
P: お腹のゴロゴロは腸が動いている証拠です。
お腹の症状についてDrと相談してもらう。
Problem#2:眠剤の併用について
A: 不眠の原因はお腹のゴロゴロ感によるものと思われる。
P: 次回、大学病院の眠剤の減少の行方の確認。

(※このページは各グループの記録係による記述を基に作成しています)

<グループワーク>
  1. 模擬症例
  2. グループワークの進め方
  3. ワークの記録
    (1)Aグループ A-1(前編)A-2(後編)
    (2)Bグループ →B-1(前編)B-2(後編)
    (3)Cグループ C-1(前編)C-2(後編)
  4. 各グループSOAP発表
(2003.2.1.掲載)

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