- 「模擬症例」をよく読んでください。
あなたは4月2日の窓口対応を担当する薬剤師です。
模擬症例に記載してある内容以外は、あなたは把握していません。もしかすると過去の薬歴に書いてあるかもしれませんが、忙しい店舗なので、過去の記録はここに書いてあることしか読んできませんでした。これ以外の知りたいことは、すべて患者さんから直接聞いて下さい。
- この患者さんに質問したいことを考えてください。
窓口対応を進めるにあたって、質問したいことがあるはずですが、その内容をグループで話し合って決めていきます。
- 質問できるのは20ステップまでです。
実際の患者対応でできることは限られていますので、このワークでも数を制限します。質問は20ステップまでとします。通常は質問1問が1ステップと数えます。何でも質問してしまうと、ステップ数が足りなくなります。よく考えてから質問する内容を決めましょう。
- なぜその質問をしたいのかグループで話し合って「本当に今その質問をした方が良いのか」をグループで意見統一してから、患者さんに質問します。
このとき、
- なぜその質問をしたいのか?
- どんな答えを予測しているのか?その場合どんなことがわかるのか?
- その答えがわかると、ケアの方向性としてどんなことが考えられるのか。
などを、しっかりと話し合ってください。
質問は、患者役の参加者に対して、実際の窓口で聞くように質問してみてください。
いくつか質問の候補が出た場合は、
を話し合って、質問する順番を決めてください。
- 同じ質問に関連したこと(別の判断が引き出せる別の話題ではなくて、一つの話の流れの中で聞けてしまう一連の内容)は一緒に聞いてしまってもけっこうです。
別の結論や別の判断が導き出せる質問ではなくて、関連した質問は1ステップの中で続けて質問してしまってもかまいません。
- 患者さんの答えから分かったことをグループで話し合ってください。
その答えを聞いた上で、
- その答えから何がわかったのか?
- 予測した方向性は間違っていなかったか?
- 今わかったことを前提として次に何を知りたいのか?
などを、またグループで話し合ってください。
- 質問の途中で患者さんに対して説明したいこと、指導したいことが出てきたら、それをお話してもかまいません。
お話したいことが出てきた場合は、
- なぜその説明をしたいのか?
- 何をわかってもらいたいのか?
- それを理解してもらうと何が達成できるのか?
などをグループで話し合って、確認した後に代表者が患者さんにお話してください。この場合はテーマごとに1ステップと数えます。
なお、お話しした後にその内容が伝わったかどうかだけを確認するための質問はステップ内で続けてもかまいませんが、そこから関連して別の話題へ進む場合の質問は別のステップとして数えます。
- 患者さんから質問されたらそれに答えてください
今話題にしていることの延長線上の質問であれば、ステップ数は加算しませんが、患者さんからの質問により新たな事実が分かり、ケアの方向性が変わってくるようなら、答える前にディスカッションをしてから答えてください。この場合は1ステップとして数えます。
- この繰り返しを、ステップを使い果たすか「この患者さんへの今日のケアはこれでOK」と確信が持てるまで続けてください。
ステップ数が足りなくなった場合以外のエンドポイントは、全員で話し合って決めてください。「この患者さんへのケアはこれでOK」と確信が持てた時点でおしまいです。その最終ステップの前に考えたことが最終的なアセスメントになるはずです。
- Problemを立て、SOAPをOHPシートに記入して、発表してください。
各グループ、どんなケアにたどり着いたでしょうか?
発表のあと全体でディスカッションしてみましょう。