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【第2回勉強会/グループワーク(6)】
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活動報告:目次
  1. プログラム
  2. 会頭講演
  3. グループワーク
  4. アンケート
2003.1.26「頭の中をPOSに!」(第2回)

Bグループのディスカッション(後編)

→前編(B-1)はこちら
→模擬症例はこちら(別ウィンドウ)

薬剤師: 「なぜまた処方されたか説明はありましたか?」
患 者: 「ちゃんとした説明は受けてないが、お腹の調子を整えるので飲んで、と言われた。説明受けたと思うが覚えていない」

  • 漢方は効かない、という薬識か?
  • 飲みたくない気持ちをなんとかしないとCPはあがらない
  • ごろごろは危険ではない。それがいい状態・普通状態だからDrはこの処方量で状態維持を図っているのでは?この状態が危険ではないことを理解してもらいたい。
    • Ptの中で受け入れられない(ごろごろについて)治らないと 思っている?
    • 治らないのが気になりつつ、受け入れられないならQOLが 下がるのでは?
    • しかたないかもしれないが、ごろごろ感を改善できたらな。
  • 神経科のDrには相談したのか?
    • 癒着で眠れない。自律神経にも影響しているのでは?カウンセリングは受けたか?
    • 他のDrに相談する事で薬と離れて別な治療方法が出来るのでは?
    • 外科、神経科、Phとの連携は?
    • 悩みを話す事で気分的に楽になって眠れるようになるのでは?
    • お腹のごろごろは精神的なものからもくる事があるので神経科のDrに相談してはどうか?
  • Ptが飲みたくないと思っている薬のCPをあげる方向に 持っていくのはどうか?
  • 漢方薬を飲んでもらうか、または他剤変更検討でいくのか?
  • (Pt質問より)Ptが薬を飲む事を拒否していることを Drへ連絡してはどうか?
  • その先にCPあげよう、CPあがったら効果があるのでは?
  • でも止めた経緯があるのでCPあげるのは難しいかも
    • 生活習慣で改善点はないか?
    • CP高めるのがいい事か?飲みたくない気持ちを治すのは難しい
    • 薬を飲ませる事が大切なのか、ごろごろをとることが大切なのか?
  • ごろごろが気になる、仕方ないけど仕方ないで放っといていいのか?
  • 漢方飲みたくない気持ちは仕方ないのか、だからCPあがらないのか?
    • DrはPtの気持ちをどう把握しているのか?Ptの嫌な気持ちは医師は知らないかも
    • Ptは医師からの説明を覚えていない。では、再度Drに同じ質問をするのはどうか?
    • でも、もしごろごろについて知らないならDrに もう一度質問してみては?
  • 治らないことに対して自分でどう思っているのか?
  • 医師、医療などに対して医師からの説明は本当に覚えていないのか?

・Ptは病気についてどう思っているのか?
・何年もつきあっているごろごろ感に対する経過や、どう思っているか、病気の認識はどの程度か?(除法の追加と確認)

薬剤師: 「どうしてごろごろがはじまったのか?」
患 者: 「57歳の時に胃潰瘍でオペ。60歳頃から気になるようになってきた。イレウスについての説明はあったが暫くなんともなかったので気にしていなかった。が、Drから説明聞いたがよく覚えていない。」
薬剤師: 「もう一度Drと話してみては?」
患 者: 「Drからは薬のんで様子見ましょうね、と言われた」

・ということはDrはごろごろは危険な状態ではない、との判断か?
  • 危険な状態でないことを理解して欲しい
  • 集中出来ない状況ではないが、現状維持のためにも医師の(様子見ましょうねという)説明とおり、危険な状態ではないので。ごろごろしない状態が逆によくない のでは?
・だからCPは問わなくてもいいのでは?(プロブレムの確定)

薬剤師: 「ごろごろは気になるのでしょうね。Drは薬のんで現状維持でいこうね、と言われたのは現状維持がよいことである。薬のんで害はない。何か他に不安があれば医師に相談しては?」
患 者: 「でも、多分のまないでいると思う。Drは私の辛い症状は理解してくれているのか?薬のんで症状変らないといったが」
薬剤師: 「腸の調子が良くないので良くなるようにDrが処方したもの。 まずは1、2回のんでみましょう」

・DrにはPtの気持ちが伝わっていると思う。
・ごろごろが起こっても薬を飲むように言うのはつまってはいけないから
・1、2回でいいのなら続けてのんでみては?でものんだら ごろごろいう。(ケアの実施)
#大建中湯の服用について
S: お腹がごろごろして集中力がなくなる
O: 漢方服用しても症状が変らないと思い込み、 コンプライアンス悪い
A: 今の状態を改善する事は無理でも、服用する事で悪化を防げる
P: 患者に病識を持ってもらい、ごろごろとうまくつきあうように説明する。(病識については医師に説明してもらうように話す)
  • ところで、違うものでごろごろを解決する方法はないか?(ごろごろを減らしてQOL向上へもって行く事はできないか?)
    • 分3の薬を3回飲む事で改善するのでは?
    • DrがPtのことを理解していないのでは?医師への不信感はないか?
    • DrへのPtの感情のフィードバック
    • Ptが不安感を持っていることを取り除くアドバイスをしてはどうか?
      • 薬局では飲みたくないという抵抗感、不安感を取り除く
      • 状態維持に必要な薬である事を理解してもらう。
  • 薬の事が苦痛なのでは?ごろごろは我慢して。ひどくなってオペよりいいのでは?
・3回のんだ時は調子よかったのだろうか? (情報の追加と確認)

薬剤師: 「飲みはじめた時はどうか?」
患 者: 「はじめは良かったが、だんだん効かなくなった。でも良くなくなってきたので転院したが思うような効果得られず。山田先生ならまた効くかもという思いで再度受診」

  • 漢方だけでなく、ガスコンなど飲めばよくなるのでは?
  • Drから飲み方の調節など説明なかったか?
  • 食事について、なぜ2回なのか?
  • 食事の後にごろごろしないか?

・お腹のごろごろは3回のめば改善するかも
  • しかし、コンビチームは空腹時に服用してもよいのだろうか?
  • まずはガスコンだけでも3回飲んでみるように話してはどうか?
    • しかし、2種ある薬剤のうち片方だけと言うのは、逆に混乱を来さないか?
    • まずは食事は2回でも、3回薬を飲んでみるように 薦めてみよう。
#ガスコン。コンビチームのコンプライアンス不良について
S: 一日中お腹がごろごろして気分が不快
O: 食事が1日2回のため、ガスコン。コンビチームが 1日2回しか飲めていない
A: 昼の分を服用する事で、ごろごろ感が改善するかも。
P: 食事とれない時でも、まずは薬を3回飲んでみてください。
  • ところで、食事を3回とる、という生活習慣を改善することでも、おなかのごろごろを抑える事ができないか?
    • 3回の食事が出来ればCPも上昇するのではないだろうか?
#生活習慣の改善
S、O: 上記に同じ
A: 胃潰瘍やイレウスに対する病識を持ってもらい、1日3回の食事をとるという生活習慣の改善でごろごろの改善に繋がるのでは?(それにより、CPの上昇もみられるのでは?)
P: 1日3回、食事するように。
<新たな疑問>
 #ガスコン。コンビチームのCP不良

 #生活習慣の改善はプロブレム
を2つに分ける必要はあるのか?

しかし、時間切れとなり、議論終了

(※このページは各グループの記録係による記述を基に作成しています)
Dr・・・医師、Ph・・・薬剤師、Pt・・・患者、CP・・・コンプライアンス(処方された薬を指示に従って服用すること)

<グループワーク>
  1. 模擬症例
  2. グループワークの進め方
  3. ワークの記録
    (1)Aグループ A-1(前編)A-2(後編)
    (2)Bグループ B-1(前編)B-2(後編)
    (3)Cグループ →C-1(前編)C-2(後編)
  4. 各グループSOAP発表
  
(2003.2.1.掲載)

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